小さくても大切な
一人一人の舞台をつくる
数えきれない程の人達に一瞬で出会えたり、きっと、何もなければ静かな一生を遂げていたはずの人が世界中を驚かせたり、ただ一人で楽しんでいたことが誰かを救ったり。
つい数年前まで在り得なかった世界が、いま、確かに存在します。
Our mission
学生時代所属していたクラスは、合唱や演劇の様な自己表現が大好きなめずらしいクラスでした。コンクール、コンテストでの評価も高く、生き甲斐を感じていたのかも知れません。
毎年開催される学芸発表会では、当然の様に体育館ステージでの発表を希望する積極的なクラスでもありました。時間配分の関係上、体育館ステージで発表できるクラス数には限りがあります。その為、発表は希望者から抽選するというのが決まりでした。
大勢の前で脚光を浴び、評価される楽しさを覚えた私達は、体育館ステージで発表すること以外、頭にありません。しかし、そんな私達に訪れた結末は、無残な落選でした。
当然、多くのメンバーが落ち込み、体育館ステージで発表できない現実の前、今更それ以外のことなど考える気力もなく、ただ項垂れていると、ある一人がこう提案します。
「ないステージは、作ればいいじゃん」
すると、呼応されるように「オレの家、建設会社だから、木材あれば土台作れるよ」「うち、華道教室やってるから、花の飾り付けやりたい」。次から次と、学業では見えなかったタレントが重なり合い、ついには、職員室前のちょっと広めの廊下スペースに小型のステージを建設し、演劇を成功させてしまったのです。
デジタルな空間で情報処理の力を使い、いろんな人が自分なりのステージで活躍し、それぞれの人生を彩ること、その小さな一つ一つが世界を確実に変えています。
ないステージは作ればいい、この思いを胸に、一人一人の舞台を、小さくても大切な、彩を咲かすステージをつくる、それが私達です。